まいまい句会の3月分の拙句に対する添削ですが。 2 喪の仕事終へて夕日へ半仙戯 冬菊 →葬儀屋さんということか、やや曖昧。 ········ そうか、そう受け取られてしまう可能性もあったのですね。 喪の仕事とは、大切な人を亡くした後に湧く様々な感情(混乱や愛憎等)を経て、ようやく受け入れることができるまでの過程を言います。句は、ようやくその人の死を受け入れて、夕日に向かって静かにブランコを漕いでいる風景を詠んだつもりでした。 が、喪の仕事などと言う言葉は、心理学でも学んだ者以外の方はご存じないのが普通ですね。ただ私自身、他の方の句の中で知らない言葉を調べることも多々あるので、大丈夫かなと思っていました。 今後は、このような特別な言葉は使わないように注意します。 返信 ↓
凡人さん、こんばんは。 そうなんです、まいまい句会とは、大呂句会のネット版です。 こちらの句会にはコメント欄がありますが、まいまいの方にはないので、もうかなり前になりますが、まいまい句会の方のコメントをこちらに書いても良いか主宰さまに尋ねたところ、よろしいということだったので、たまにお借りしています(投句披露は、まいまいの方で行っています)。お邪魔して申し訳ないのですが、そういうことなのであしからず。 返信 ↓
主宰様、 75. 一匙の砂糖のひかり二月尽 花埜 「砂糖に」でしょうか? についてのご質問ですが、「砂糖のひかり」です。 グラニュー糖の粒がサラサラと光るのが、綺麗だと思うのです。 二月の乾燥した気配を砂糖のひかりで表現してみました。 珈琲を飲みながら二月も終わりだな~と思っているのです。 返信 ↓
横入り 失礼します。 「砂糖の・・」ですと主宰ご指摘の「砂糖(そのもの)」の「ひかり」となりますよね。 花埜さんの自解ですと、「砂糖」に送る仮名は「砂糖に・・」の「に」ではないでしょうか? 俳句を「気分で表現」しても、真意が他者に伝わらなければ「自己満足」の俳句で留まるでしょうね。 俳句未満が 生意気申し上げました。 返信 ↓
凡人さん、ご指摘ありがとうございました。 そうですよね。砂糖自ら光ることは無いのだから、「砂糖にひかり」なんですよね。光りが当たっているから砂糖は光って見えるんですよね。 目から鱗でした。助詞の選択は難しいですね。勉強になりました。 返信 ↓
> 39 片畝に残る雪あり葱畑 岩魚 6 > 「片畝」が聞きなれない言葉、どなたかご教示を。 作者ならびに選者からコメントが無いので、横入させてください。 畝の片側という意味から「片畝」なのだと考えました。 敷地に制約がある家庭菜園などでは、畝を東西に作る場合があります。 冬は、畝の南側の雪が先に溶け、北側では残ります。 農地では畝を南北に作って作物が均等に日を浴びるようにするので、雪が残りにくいです。 返信 ↓
> 28 机下より這い出てストーブ消しにけり 冬菊 0 > 変わったことをしている、句はただの報告。 情景が判りにくかったので、推測しました。 能登半島地震で富山県は震度4強だったと思います。 基本どおり、揺れたら机の下に隠れて、収まったらストーブを消した。 ストーブの自動消火は震度5で働くので、それ未満だったのでしょう。 大きな被害が無くて良かったですね。 返信 ↓
燈稲さま ご明察の通りです。私の住んでいるところは震度5弱だったらしいのですが、とりあえずテーブルの下に潜り込んで、ふと見回すとストーブが付いたままだったので慌てて消しました。 震度5弱といっても、落ちたのは玄関に生けられた正月のお花ぐらいで済みました。同じ県内や町内でも、地盤や家の建付け等によってそこは多少違っているんでしょうね。 返信 ↓
主宰様、添削ありがとうございました。 11 . ほろ酔いの春の朧を連れかえる 花埜 添削句. ほろ酔いて春の朧を連れかえる 私は、添削句の方が宜しいと思います。 何故なら、「ほろ酔いて」で、余韻がおこるからです。て~、と詠めるからです。景が感覚的に伝わります。 返信 ↓
トンシ様、この句は季重なのです。 普通は季重はNGなのですが、その事にこだわり過ぎると、句の情景がぼけてしまいます。俳聖の俳人達もタブーを犯しても詠みたい句を詠みます。 ルールも大事なのですが、ルールよりも何を詠もうとしているのか、一番ピントのあった表現が生きてくるのだと思います。自由にのびのびと私は俳句を詠みたいと思っています。我流ですが、皆様に感動を届けたいのです。 かしこ 返信 ↓
花埜さま 御句から感じた情景は、新人を迎えて少し経った頃の歓迎会です。 いつまでもぼやっとして間に合わない新人「朧さん」の面倒を見ている先輩。 一次会が終わって、先輩は「ちょっと俺ん家で飲んでけ」と新人を誘います。 家の玄関を開けて、「おい、新人の朧くんを連れてきたぞ。」 その後、先輩から朧さんに何か話があったか、なかったか…。 最近の若者は飲み会を避けるそうですが、私が現役の頃は経験したことです。 返信 ↓
燈穂さまの情景鑑賞をありがとう御座いました。 この句は、橋を通り掛かった時に、大きな朧が見えたのです。手が届きそうなくらいにです。私は、うっとりとしてしまったのでした。朧に恋した気分でした。私は、家路に着くまで、ずっと、朧の事を考えていたのです。 私の心象風景なのでした。 どなたか、この景色を俳句にして詠んで欲しいと思います。 私には、このような表現しか思いつきませんでした。 かしこ
主宰さん お世話様です。 10番に選句と記されていますが、正しくは10番です。ご確認願います。 ご参考に、WordPressの選句返信メールの写しを記します。 「9,73,113 – 選句ありがとうございました。」 返信 ↓
2月分【感想への賛】 原句の着眼や詩情が、主宰の添削によって生きます。 こういうふうに詠めばいいのだと、勉強になります。 > 7 雪原のどっぷり浸かる外湯かな とおる 0 「どっぷり浸かる」が効いていい。『雪原に湯気濛々と露天風呂』 →脱衣場から外湯までの往復で凍えそうになります。 40 風花やリフトの行き交ふ宙の坂 岡田 絮 0 「宙の坂」で意味不明に。『風花の空へ上がつてゆくリフト』 →「風花の空へ」によってリフトまで宙に舞い上がるようです。 46 あうらにも霜の音聞く朝まだき あけび 0 ちょっと面白い。「朝まだき」を取って、『あうらにもしかと聞こえて霜の声』 →ザクザクと音がしますが、しかと聴けば霜柱の悲鳴です。 66 数の子を噛む音自慢米寿の歯 惠啓 2 「米寿の歯」がトリビア。『ばりばりと数の子を噛む米寿かな』 →オノマトペと「かな」が効いて、勢いよく米寿を言祝ぎます。 98 鳥啼くや冬日は海へもどりゆく 花埜 1 ちょっと面白い。『鴎らと冬日は海へもどりゆく』 →木枯は海に出て帰りませんが、鴎らと太陽は再び戻って来ます。 99 一瞬にして冬ざるる冬ざるる あらた 0 下五に工夫を。 柳田國男にちょっと凭れて、『一瞬にして冬ざるる遠野かな』 →遠野盆地はよく時雨が降るので「一瞬にして冬ざるる」が合います。 126 しばらくは空を背負いて奴凧 英華 7 「しばらくは」が甘い。『大寒の空を背負ひて奴凧』凧は春の季語ですが「大寒」がはるかに強いので冬の句になります。 →「空を背負ふ」は素晴らしい観察であり「大寒」の空に映えます。 返信 ↓
まいまい句会の3月分の拙句に対する添削ですが。
2 喪の仕事終へて夕日へ半仙戯 冬菊
→葬儀屋さんということか、やや曖昧。
········
そうか、そう受け取られてしまう可能性もあったのですね。
喪の仕事とは、大切な人を亡くした後に湧く様々な感情(混乱や愛憎等)を経て、ようやく受け入れることができるまでの過程を言います。句は、ようやくその人の死を受け入れて、夕日に向かって静かにブランコを漕いでいる風景を詠んだつもりでした。
が、喪の仕事などと言う言葉は、心理学でも学んだ者以外の方はご存じないのが普通ですね。ただ私自身、他の方の句の中で知らない言葉を調べることも多々あるので、大丈夫かなと思っていました。
今後は、このような特別な言葉は使わないように注意します。
まいまい句会って? ほかの句会とネッ間違えて間違えて混同されてるのでは?
失礼 ネット句会とタイプするのをミスりました。[もしかして大呂句会が「まいまい句会」っていうのでしょうか? そうであっても「投句披瀝されてない句」でコメント寄せられても・・。
凡人さん、こんばんは。
そうなんです、まいまい句会とは、大呂句会のネット版です。
こちらの句会にはコメント欄がありますが、まいまいの方にはないので、もうかなり前になりますが、まいまい句会の方のコメントをこちらに書いても良いか主宰さまに尋ねたところ、よろしいということだったので、たまにお借りしています(投句披露は、まいまいの方で行っています)。お邪魔して申し訳ないのですが、そういうことなのであしからず。
そうだったんですね。了解です。
主宰様、
75. 一匙の砂糖のひかり二月尽 花埜
「砂糖に」でしょうか?
についてのご質問ですが、「砂糖のひかり」です。
グラニュー糖の粒がサラサラと光るのが、綺麗だと思うのです。
二月の乾燥した気配を砂糖のひかりで表現してみました。
珈琲を飲みながら二月も終わりだな~と思っているのです。
横入り 失礼します。
「砂糖の・・」ですと主宰ご指摘の「砂糖(そのもの)」の「ひかり」となりますよね。
花埜さんの自解ですと、「砂糖」に送る仮名は「砂糖に・・」の「に」ではないでしょうか?
俳句を「気分で表現」しても、真意が他者に伝わらなければ「自己満足」の俳句で留まるでしょうね。
俳句未満が 生意気申し上げました。
凡人さん、ご指摘ありがとうございました。
そうですよね。砂糖自ら光ることは無いのだから、「砂糖にひかり」なんですよね。光りが当たっているから砂糖は光って見えるんですよね。
目から鱗でした。助詞の選択は難しいですね。勉強になりました。
> 39 片畝に残る雪あり葱畑 岩魚 6
> 「片畝」が聞きなれない言葉、どなたかご教示を。
作者ならびに選者からコメントが無いので、横入させてください。
畝の片側という意味から「片畝」なのだと考えました。
敷地に制約がある家庭菜園などでは、畝を東西に作る場合があります。
冬は、畝の南側の雪が先に溶け、北側では残ります。
農地では畝を南北に作って作物が均等に日を浴びるようにするので、雪が残りにくいです。
> 28 机下より這い出てストーブ消しにけり 冬菊 0
> 変わったことをしている、句はただの報告。
情景が判りにくかったので、推測しました。
能登半島地震で富山県は震度4強だったと思います。
基本どおり、揺れたら机の下に隠れて、収まったらストーブを消した。
ストーブの自動消火は震度5で働くので、それ未満だったのでしょう。
大きな被害が無くて良かったですね。
燈稲さま
ご明察の通りです。私の住んでいるところは震度5弱だったらしいのですが、とりあえずテーブルの下に潜り込んで、ふと見回すとストーブが付いたままだったので慌てて消しました。
震度5弱といっても、落ちたのは玄関に生けられた正月のお花ぐらいで済みました。同じ県内や町内でも、地盤や家の建付け等によってそこは多少違っているんでしょうね。
主宰様、添削ありがとうございました。
11 . ほろ酔いの春の朧を連れかえる
花埜
添削句.
ほろ酔いて春の朧を連れかえる
私は、添削句の方が宜しいと思います。
何故なら、「ほろ酔いて」で、余韻がおこるからです。て~、と詠めるからです。景が感覚的に伝わります。
花埜さま
俳句を朗朗と読み上げたときに余韻が出る方が良いというのは卓見です。
素敵な句をありがとうございました。
「朧」はそれ自体で春の季語と思ってましたので、ほろ酔いの春の、、で一息入れて、朧を連れかえる と鑑賞しておりました、季語の設定の難しさを痛感しております。
流石ですね。「夏の朧や秋の朧」が存在しない以上、「朧」は春なんでしょうね。だから「朧」と書いて春の季語なんですね。
トンシ様、この句は季重なのです。
普通は季重はNGなのですが、その事にこだわり過ぎると、句の情景がぼけてしまいます。俳聖の俳人達もタブーを犯しても詠みたい句を詠みます。
ルールも大事なのですが、ルールよりも何を詠もうとしているのか、一番ピントのあった表現が生きてくるのだと思います。自由にのびのびと私は俳句を詠みたいと思っています。我流ですが、皆様に感動を届けたいのです。
かしこ
花埜さま
御句から感じた情景は、新人を迎えて少し経った頃の歓迎会です。
いつまでもぼやっとして間に合わない新人「朧さん」の面倒を見ている先輩。
一次会が終わって、先輩は「ちょっと俺ん家で飲んでけ」と新人を誘います。
家の玄関を開けて、「おい、新人の朧くんを連れてきたぞ。」
その後、先輩から朧さんに何か話があったか、なかったか…。
最近の若者は飲み会を避けるそうですが、私が現役の頃は経験したことです。
燈穂さまの情景鑑賞をありがとう御座いました。
この句は、橋を通り掛かった時に、大きな朧が見えたのです。手が届きそうなくらいにです。私は、うっとりとしてしまったのでした。朧に恋した気分でした。私は、家路に着くまで、ずっと、朧の事を考えていたのです。
私の心象風景なのでした。
どなたか、この景色を俳句にして詠んで欲しいと思います。
私には、このような表現しか思いつきませんでした。 かしこ
光雲さまへ
先月8日に次の投稿をされました。
『今年の一月度より投句しても記載されない状況が続いている』
今月は御句が掲載されております。
原因がわかったのであれば、良かったです。
主宰さん
お世話様です。
10番に選句と記されていますが、正しくは10番です。ご確認願います。
ご参考に、WordPressの選句返信メールの写しを記します。
「9,73,113
–
選句ありがとうございました。」
そういう小生も間違いました。
「正しくは10番です。」←9番が正しいです。
2月分【感想への賛】
原句の着眼や詩情が、主宰の添削によって生きます。
こういうふうに詠めばいいのだと、勉強になります。
>
7 雪原のどっぷり浸かる外湯かな とおる 0
「どっぷり浸かる」が効いていい。『雪原に湯気濛々と露天風呂』
→脱衣場から外湯までの往復で凍えそうになります。
40 風花やリフトの行き交ふ宙の坂 岡田 絮 0
「宙の坂」で意味不明に。『風花の空へ上がつてゆくリフト』
→「風花の空へ」によってリフトまで宙に舞い上がるようです。
46 あうらにも霜の音聞く朝まだき あけび 0
ちょっと面白い。「朝まだき」を取って、『あうらにもしかと聞こえて霜の声』
→ザクザクと音がしますが、しかと聴けば霜柱の悲鳴です。
66 数の子を噛む音自慢米寿の歯 惠啓 2
「米寿の歯」がトリビア。『ばりばりと数の子を噛む米寿かな』
→オノマトペと「かな」が効いて、勢いよく米寿を言祝ぎます。
98 鳥啼くや冬日は海へもどりゆく 花埜 1
ちょっと面白い。『鴎らと冬日は海へもどりゆく』
→木枯は海に出て帰りませんが、鴎らと太陽は再び戻って来ます。
99 一瞬にして冬ざるる冬ざるる あらた 0
下五に工夫を。 柳田國男にちょっと凭れて、『一瞬にして冬ざるる遠野かな』
→遠野盆地はよく時雨が降るので「一瞬にして冬ざるる」が合います。
126 しばらくは空を背負いて奴凧 英華 7
「しばらくは」が甘い。『大寒の空を背負ひて奴凧』凧は春の季語ですが「大寒」がはるかに強いので冬の句になります。
→「空を背負ふ」は素晴らしい観察であり「大寒」の空に映えます。