1 淡き萌ゆまだ身の丈の春紅葉 山女 1 かずえ
2 山巓を細めて寒の戻りけり 春生 2 松の_与志魚
3 花の下絵馬に願ひのをんな文字 ヨシ 4 右鉛_ひろし_北天_無有
4
5 麦の芽のそこだけ青き雪解かな 喜太郎 3 しんい_燈穂_紫耀子
6 燈台の崖の真下は春怒濤 帆里 0
7 春めくや工事現場の昼餉時 トンシ 2 気儘_ふみと
8 よそゆきの娘の声や春うらら バード 1 光雲
9 御嶽も伊吹も朧風甘し 鋭次 0
10 堰挑む全身バネの上り鮎 健作 5 かずえ_瞳人_ウサウサ_凡士_三太
11 ぶらんこや叱られし子の泣きに来る ひろし 6 百合_庸晃_誠_北天_梗舟_柚子
12 昼酒を呑んで眠たや初蛙 百合 3 たかし_冬菊_黄菜子
13 秘める想い四月の嘘に紛れさせ 紫耀子 3 苦茶_英華_鋭次
14 諍いの意地の抜けゆく春の海 岡田 絮 1 与志魚
15 風紋の生まれて消えて春嵐 鋭次 4 気儘_清_いきか_風子
16 机上には春闘ニュース朝を待つ 凡愚痴歌 1 山女
17 いちめんのなのはな連ねし花葉色 朝竹 0
18 着岸の白き巨船や港は春 あつこ 0
19
20
21 本籍のみ残る郷より浅蜊着く 惠啓 3 うらら_翔風_デラシネ
22 釣り人は光の中に春の海 哲雄 6 えいこ_朝竹_まさよ_しげ木し_山女_風子
23 春うらら綺麗に締まる犬の尻 黄菜子 1 敬和
24 落椿赤き涙の道の端 ようすけ 1 名負人
25 春うららひねもす浅き夢の中 癒香 0
26 来るや来ぬ人のを残し桜餅 大越恵子 4 ヨシ_幹子_ハセオ_二石
27 田の神に柏手ふたつ亀鳴けり せつこ 2 松の_三男
28 たまさかの晴れに藤房揺れ止まず 英華 0
29 起こすひと居て恵まれし朝寝かな 北天 2 ようすけ_わさこ
30 日永には湯シャンそれだけそれでよし 右陣平 0
31 赤門に然らばとくぐる卒業子 翔風 3 凡士_右陣平_無有
32 八十過ぎのデーサービスよ爺の春 ようすけ 0
33 梅の香やからあげ棒とワンカップ 八郎 0
34 由比ガ浜深き足跡春動く 梗舟 1 渓二
35 天井の高き庄屋の古今雛 六狛 2 宏海_風子
36
37 散る花の千鳥ヶ淵へためらはず しんい 4 章子_燈穂_いつせ_二石
38 まだ誰のものにもあらず蕗の薹 和美 8 ひろ志_山帰来_春生_癒香_喜太郎_駄芭_惠啓_六狛
39 不意に来し孫と桜を愛でており 英華 0
40
41 錦春八十路の振るふ山水画 無有 0
42 散る桜二片浮かぶ升の酒 うらら 1 山水
43
44 ここよりは新しき村犬ふぐり トンシ 1 春生
45
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47 身を反らし舌見えるほど囀らむ 円由 1 松の
48 かしらぁ右っお日様を向く黃水仙 しげ木し 1 恵子
49
50 干からびし莢を手で揉む花の冷 いきか 0
51 貰うペア宿泊券や花の宴 ふみと 0
52 春風やパレットに溶く海の色 あつこ 6 かずえ_しんい_誠_右鉛_一葉_新月
53 茅葺きの陽炎うてをり白川郷 惠啓 2 清_哲雄
54 和太鼓の池のさざ波山笑ふ 岩魚 0
55 髪束ね後れ毛ふはと四温かな 彩香 0
56
57 振れもせでその深淵に花吹雪く 光雲 0
58 つちふるやフードより髪掻きいだし 燈穂 0
59 家業継ぐ農家にポルシェ亀鳴けり 翔風 2 あつこ_デラシネ
60 強東風に買い物籠の葱抜かれ ハセオ 2 彩香_駄芭
61 春愁のかたちと思ふ紫煙かな 黄菜子 9 和美_山帰来_野夫_新月_喜太郎_苦茶_敬和_トンシ_柚子
62 縁側の湯吞から飛びたたぬ蝶 山水 0
63 お日様の香り濃くなる日永かな 右陣平 1 いきか
64 小さき荷や夜汽車を送る花吹雪 立野音思 1 紫耀子
65 摘まみ上げ色も匂ひも蓬餅 いつせ 0
66 春夕焼妻入り屋根の残る街 六狛 0
67
68 夕闇に待ち焦がれしは椿なり 米山誠 0
69 ふらここの天まで飛んでけもっともっと 朝竹 0
70 温む水古刹の鯉と目を合はせ 三男 1 凡愚痴歌
71 はるかぜの力借りる子一輪車 庸晃 11 輝久_円由_哲雄_山水_渓二_ひろし_苦茶_八郎_無有_梗舟_黄菜子
72 歳忘れ興味次々葦の角 かいこ 0
73 生きている明日の夢や春の土 ウサウサ 0
74 横板をさりとも今宵雁帰る 宮子天満 0
75 風光るぼろ屋を撃破するユンボ 小林土璃 1 朝竹
76 震災の映画のロケ地風光る 章子 0
77
78 風土記から溢れ出る音や春の水 苦茶 0
79 菜の花のにほひが嫌と乙女寂ぶ 与志魚 0
80 きららなすものの芽の中今日を生き 苦茶 1 一葉
81 ひたと寄る水輪に光り蕗の薹 秀昭 0
82 東風吹かば婚姻届次々と 無有 0
83 雛祭白寿の祖母のわらべうた 三太 5 ようすけ_彩香_帆里_まさよ_紫耀子
84 菜の花や合掌造りの障子に灯 凡士 1 百合
85 折り紙の雛仰け反り並びをり わさこ 0
86 鳶の輪の湾をあまさず山笑ふ 秀昭 3 気儘_絮_翔風
87 苔寺の苔に落ちたる椿かな たかし 1 あらた
88 青松や風にふかれて花いまだ 花埜 0
89 春なれや選ぶ今夜の入浴剤 岡田 絮 1 瞳人
90 ピザ好きや地産地消は春の草 かずえ 0
91
92 菜の花や日暮れを駆ける選挙カー 野の花 1 わさこ
93 通勤の桜並木の憂いかな 右鉛 0
94 春の蚊の上り切らざる車窓かな 冬菊 2 土璃_敬和
95 覗かれし位置に移せり盆桜 バード 1 恵子
96 庭先のざるに豆餅干してあり ひろ志 0
97 菜の花や天(そら)から降りし鳥の声 気儘 0
98 ノロッコの釧路湿原春がゐる 帆里 1 凡士
99 プラごみに鳴る警笛や春疾風 二石 0
100 愛猫に話しかけらる春の夕 ハセオ 1 みづほ
101
102 足悪の鳩も小犬も飛花落花 山帰来 1 せつこ
103 あくびする息のぬくみや春のひと 名負人 0
104 うららかに回るやメリーゴーランド 百合 2 うらら_岩魚
105 春風や炊き立てめしに生たまご 北天 1 朝竹
106 桃咲いておんぶのややがよく笑ふ みづほ 3 凡愚痴歌_帆里_かいこ
107 蝋梅は連れて帰れとポリバケツ 渓二 0
108 泣濡れて震える肩に散る桜 紫耀子 0
109 低き軒つばめの似合う実家かな 幹子 1 音思
110 中吊りは子供らの絵や明日の春 冬菊 0
111 ポスターの美女と目の合う木の芽風 野夫 1 しげ木し
112 道の駅仏花溢れる彼岸かな 鈴木清 0
113 春光やアクアリウムの蝶々魚 デラシネ 0
114 氷解くナンプレ遅々と解けぬまま しんい 0
115 春風や願ひ叶へし絵馬笑ふ いつせ 0
116 佐保姫の遠まなざしか睡魔くる 凡士 1 彩香
117 春愁や笑つて別れたはづなのに 柚子 3 宏海_しんい_名負人
118 顔見知る媼ばかりや吊し雛 岩魚 0
119 ペアカツプ一つひび割れ春秋す かずえ 0
120 梅園は満面の笑み人々も かいこ 0
121 猫熊の笹喰む顎や春の泥 彩香 0
122 公園の現代彫刻風光る 哲雄 2 いつせ_花埜
123 朧の夜彼の人切り札千変万化 瞳人 0
124 産院の産声元気紫木蓮 健作 0
125 春惜しむガイドブックの折り目跡 ヨシ 9 章子_野の花_秀昭_誠_あつこ_絮_輝久_一葉_八郎
126 踏青のリュックでつかし年少児 二石 1 癒香
127 春光や思ふままにと手相見は 瞳人 0
128 霾や車のドアに鏡文字 風子 2 冬菊_かいこ
129
130 泣けば済むさうはいかない蝌蚪に足 荒一葉 0
131 テコンドウ春の風切り鍼灸師 松の 0
132 まだ咲かぬ蕾の下の花の宴 えいこ 1 たかし
133 その話終わったはずよ雪解風 デラシネ 1 ふみと
134 歩こうか遠回りして花の道 わさこ 2 ようすけ_音思
135 ハモニカに鳴らぬ一音三鬼の忌 山帰来 10 和美_野の花_あつこ_ひろ志_あらた_いつせ_山水_三太_鋭次_柚子
136 蜷の道空に飛行機雲伸びる 与志魚 0
137 光る風受けて輝け黒瓦 小林土璃 0
138 電話中目で初蝶を追ひ続け 風子 5 ヨシ_野夫_英華_与志魚_いきか
139 三月の税の申告鼻眼鏡 三太 1 花埜
140 荒事を演じ宗家の春歌舞伎 ひろ志 1 右陣平
141 縄跳びの跳ぶ子回す子春の風 まさよ 7 凡愚痴歌_絮_ウサウサ_帆里_ハセオ_新月_山女
142 桜東風ランナーたちの背を押して 矢野敬和 1 章子
143 牡丹雪着地の前のひと踊り 梗舟 4 バード_ウサウサ_土璃_トンシ
144 亀鳴けり手洗の錠掛け忘れ 三男 0
145 杉玉の青さ居残る余寒かな 新月 1 百合
146 車窓より流れる景色春纏う 幹子 0
147 春一番回転木馬が馬になる 庸晃 1 トンシ
148 三歳と告げる墓前のお中日 輝久 2 ヨシ_名負人
149 蕨摘む野武士の駆けし山と川 春生 1 バード
150 尺八と和太鼓と蛇穴を出づ 山女 0
151 せせらぎの囁くごとし蕗の薹 たかし 2 秀昭_ひろし
152 甘蔗植う特攻隊の生き残り 新月 0
153 目のすみにちらっとさくら屋台酒 名負人 0
154 ヨレヨレと思案に暮れる春の鯊 宮子天満 1 土璃
155 力込め雑巾絞る春の朝 杉山駄芭 0
156 葦の芽の岸を一周キッズチャリ しげ木し 0
157 啓蟄やわが子見送る無人駅 癒香 4 バード_庸晃_北天_惠啓
158 花の雨近況さっとしたためる 山水 1 輝久
159 はんぺんの箱を積み込む春の昼 ふみと 1 天満
160 焚き木見つワインの涙朧月 宏海 0
161 地下鉄の駅がふるさと燕来る ウサウサ 3 せつこ_三太_喜太郎
162 長閑なり馬に跨りぽっくりと 米山誠 0
163 行く春やMANSAIボレロ慰霊の地 章子 0
164 啓蟄や花鳥風月満を持す 気儘 0
165 山火事や炎の中に鬼の顔 杉山駄芭 1 えいこ
166 春眠や腿にあるのは犬の顎 右鉛 1 幹子
167 花の名を忘るなと挿す種袋 ひろし 0
168 バス旅の今日を惜しんで花の旅 松の 0
169 蛇出づや何を引きずる妻の黙 荒一葉 2 デラシネ_六狛
170 バイク馳せ荒ぶる我を余花迎ふ 大越恵子 1 幹子
171 花筏貸ボート屋の列長し まさよ 3 宏海_翔風_健作
172 春光や老松蒼き能舞台 野夫 1 三男
173 永き日や簱を合図の渡し船 野の花 5 三男_山帰来_あらた_野夫_二石
174 お互いの息災確かむ彼岸かな 鈴木清 2 瞳人_惠啓
175 子供らの冒険広場地虫出づ せつこ 0
176 ジャムの蓋渾身で開け亀鳴かす 柚子 3 恵子_わさこ_駄芭
177 春一番横断歩道渡りけり 渓二 0
178 春うらら寝返りを記す母子手帳 輝久 10 秀昭_うらら_右陣平_健作_岩魚_八郎_梗舟_かいこ_しげ木し_鋭次
179 白木瓜や墓地までの道狭すぎる いきか 0
180 父の遺すのらくろ全集春の宵 立野音思 1 ハセオ
181 春耕の土塊撒き去るトラクター 宏海 0
182 ふるさとはまだ銀世界花すみれ あらた 3 冬菊_えいこ_花埜
183 真つ青な空は寂しき白鳥帰る 花埜 1 みづほ
184 マジシャンのあわやトリック春うらら 円由 0
185 目貼剥ぎまだ頼りなき家に入る 喜太郎 1 たかし
186 もてなしの煮しめ掛けそばあたたかし 燈穂 0
187 寒明けや鯉巻き上げる砂煙 矢野敬和 2 燈穂_黄菜子
188 ほろほろと畦の崩るる春田かな みづほ 3 せつこ_音思_英華
189 卒業式帰る親子の晴れ晴れと 八郎 1 春生
190 囀りや外湯へ続く朝の道 えいこ 5 和美_野の花_円由_健作_六狛
191 土筆和えほのかな苦み野の馳走 うらら 1 癒香
192 一、ニ、三、三月尽の今朝を跳ぶ 凡愚痴歌 2 庸晃_天満
193 枝の数かぞへ弔ふ雁供養 光雲 1 ひろ志
194 ほどほどの幸せでよし花すみれ あらた 4 光雲_右鉛_清_渓二
195 石に手をあてて突つ立つ蛙かな 和美 0
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