1 人の背に母の背重ね草紅葉 りぱりこ 2 英華_よもぎ屋
2 桂林の木を大移住金木犀 無有 0
3 埴輪集ふ上野の森の秋の暮 杉山駄芭 1 野の花
4 老鹿の視線感じるティーショット ハセオ 0
5 おいと来た夫に朝刊そぞろ寒 大越恵子 1 かりん
6 それぞれに似合う旅あり秋深し なつ子 0
7 マロンケーキ母と息子へ運ばれて さっちん 1 一葉
8 デイケアに向かう母の背秋の蝶 美登里 2 新月_三太
9 秋収め棺の中かMRI 八郎 0
10 石階の手触り温し秋の空 三男 1 北天
11 温め酒畑仕事の一息に 李萌 1 信信
12 ファの鳴らぬ古きピアノの秋思かな 冬菊 0
13 錦秋や絵筆仲間の喧し 鈴木清 0
14 色鳥や色を零して飛び去りぬ 矢野敬和 3 百合_あらた_駄芭
15 十三夜黒髪ほのと匂ひける しんい 3 りぱりこ_燈穂_ハセオ
16
17 秋はじめ漢字左右の一画目 あけび 0
18 こち亀を十冊積んで炬燵守 ヨシ 2 敬和_いきか
19 年金の暮らし納得古酒旨し 翔風 0
20 つむじ風花野の花を巻き上げて みづほ 0
21 息を吞む三段紅葉白馬村 かいこ 1 ひろし
22 頬杖の父の洟水拭く娘 無有 0
23 大欠伸牙むく虎の小春かな うらら 3 三男_黄菜子_美登里
24 雪吊や八十路手際の縄結び 喜太郎 6 凡士_かいこ_清_あけび_新月_癒香
25 村ひとつ眠るダム湖の星月夜 野の花 13 気儘_敬和_山水_散歩王子_岩魚_黄菜子_しげ木し_癒香_野夫_春生_光雲_六狛_せつこ
26 鰯雲だけキャンバスに描きあり たかし 1 百合
27 生チョコの黒子(ほくろ)のように秋の海 花埜 0
28
29 女郎蜘蛛今朝も木の葉を解き落とす 岩魚 0
30 馬鈴薯のほつこり煮えてそぼろ餡 燈穂 0
31 栗の皮剥く妻の手や老い知らず 健作 2 バゲット_かいこ
32
33
34 雨降りを見計らいつつ菜種蒔く かりん 0
35 選挙の日帰省する子に栗ご飯 喜熊 0
36 乱れ萩ちやんばらごつこは姫の役 風子 2 梗舟_せつこ
37 秋刀魚焼きむかし我が家は大所帯 和美 2 みづほ_音思
38
39 秋の夜絵本逆さも満ち足りる ウサウサ 1 ゆた
40 秋夕焼け曾孫に唄う子守歌 鋭次 0
41 新藁の匂いかぎたし鼻動く よもぎ屋 0
42 秋澄める斑鳩の里古寺巡礼 惠啓 1
43
44 無造作にバケツに放る秋桜 柚子 3 さっちん_ハセオ_いきか
45 鳥渡るおおぞらに羽根ゆるく漕ぎ しげ木し 0
46 ラグビーのパスが歓声引き連れて 二石 4 うらら_信信_翔風 _花埜
47 銀杏の実踏まれ弾ける匂いかな 矢野敬和 2 わさこ_李萌
48 振り返り振り返り行く花野かな 新月 5 みづほ_しんい_野の花_音思_二石
49
50 辻立ちの先生ネットで知る夜長 散歩王子 0
51 星月夜なんとにぎやかなる静寂(しじま) 小林土璃 1 与志魚
52 新米の炊きあがる音ここちよく ねこ 4 瞳人_かりん_かずえ_八郎
53
54 稲刈りて稲束しなる重さかな 岩魚 1 トンシ
55 妹の汁物持たす秋の名残 里山ゆた 0
56
57 手のひらのこの実なんの実雁渡し 柚子 1 ひろし
58 一生涯日傘と無縁なりし母 小林土璃 5 デラシネ_喜熊_ゆた_名負人_野夫
59 朝採りの栗は土鍋で踊りけり ねこ 2 ウサウサ_一葉
60 長き夜の文机に散る詩の礫 黄菜子 2 あつこ_新月
61
62 ひよつとこを脱げば婆様村祭 荒一葉 9 たかし_デラシネ_ひろし_彩香_山水_惠啓_ウサウサ_野夫_トンシ
63 秋風に紫苑揺らいで来し方へ 癒香 0
64 無花果を喰らひ二つの罪背負ふ 光雲 2 喜熊_名負人
65 七五三きゃらきゃら漏れる着付けの間 バード 0
66 避難所はカレーの匂ひ秋の風 和美 6 たかし_敬和_花埜_凡士_あらた_ねこ
67 銀杏は手間のかかりし馳走なり かずえ 0
68 納骨の僧の寂声鰯雲 六狛 0
69 秋燕を忘れたように燕飛ぶ バゲット 1 彩香
70 そぞろ寒セーラー服のヘルメット 野の花 2 あけび_しげ木し
71 炬燵出すまだ出さないの季節来る バゲット 0
72 吾亦紅無口な父の愛でし花 英華 4 バゲット_なつ子_北天_朝武
73 一徹の思い述べ合う夜長かな なつ子 1 岩魚
74 大糸瓜箱の底にてくすぶれり 凡愚痴歌 0
75 青空に真つ白な月紅葉山 たかし 2 和美_無有
76 名月に飛ぶコウモリを指しにけり 朝武 0
77 天井の高き生家や柿たわわ あらた 4 秀昭_ひろ志_健作_風子
78 案の定雨となりけり紅葉狩 百合 2 みづほ_しんい
79 ハーレーの音を連ねて秋日燦 秀昭 1 三太
80 哀しびへ寄り添ふ能登の男郎花(おとこへし) 光雲 0
81 まほろばの照葉嬉しきバスの旅 かいこ 1 光雲
82 投了す釣瓶落しの将棋盤 春生 2 蓉子_まさよ
83 新涼の野辺に連なる送電塔 鈴木清 1 風子
84
85 店閉める夕べはかなき十三夜 名負人 0
86 古民家の板の間広くそぞろ寒 北天 3 わさこ_朝武_美登里
87 秋の暮やあれは絶対UFOだ 蓉子 0
88
89 芒野に似た大都市に憧れる 哲雄 0
90 清貧にあらず令和の麦の飯 三太 4 瞳人_喜太郎_惠啓_あけび
91 キッチンカー呼んで町内秋の宴 まさよ 0
92 地球儀で五分の旅や温め酒 せつこ 3 うらら_李萌_ヨシ
93 金の穂や案山子に一言お疲れ様 信信 0
94 両の手に甘藷を下げてポーズきめ 朝武 1 喜熊
95 アート展森の映像ビビッドに さっちん 0
96 大歌手や腰低くして敬老会 八郎 1 哲雄
97
98 星流る八万年後はたれ視るや 散歩王子 0
99 細やかな贅沢細身の初秋刀魚 惠啓 0
100
101 ゆつくりともの噛む余生吊し柿 山水 4 三男_喜太郎_駄芭_よもぎ屋
102 菱の実を採るたらい舟傾けて ひろし 1 松の
103 ママゴトの跡か砂場に赤のまま 鋭次 0
104 聞くだけで分かる鳥種の秋の朝 いきか 1 松の
105
106 まず考へ仏器磨きて今年米 六狛 1 健作
107 病棟の窓に映るや青き月 音思 0
108 尺八の音の何処より曼珠沙華 トンシ 1 蓉子
109 犀の背の滑りやすきよ秋の蠅 春生 0
110 林檎食む前の歯ぐらり笑止なる かずえ 0
111 六〇三の天声人語小鳥来る 三太 0
112 柩から溢れんばかり菊の花 百合 3 たかし_バード_なつ子
113 秋風は肌にぶつかり逃げていく あけび 2 ねこ_いきか
114
115 切通し何処まで続く星月夜 杉山駄芭 2 かずえ_一葉
116 聞き役の枝豆のもう三皿目 荒一葉 1 梗舟
117 湯豆腐や正座崩せぬ初見合い 豊司 0
118 弓ヶ浜海に溶け込む星月夜 松の 3 いつせ_健作_春生
119 小春日の影にぎやかに雀どち 風子 0
120 さざ波の秋夕焼となつてゆく いつせ 1 英華
121 廃線路秋の空知を一直線 凡士 0
122 三度めの遺影更新秋の薔薇 デラシネ 2 恵子_しんい
123 大栗を噛んでも割れぬ我が秋思 花埜 0
124 艶めける巨大太鼓や秋灯し デラシネ 1 三男
125 知つた顔ずらり揃ひて村芝居 健作 3 哲雄_凡愚痴歌_あらた
126 露けしやかんぬき重き尼の寺 みづほ 7 百合_和美_あつこ_デラシネ_土璃_柚子_六狛
127 放課後の独りドリブル鰯雲 彩香 4 冬菊_翔風 _鋭次_梗舟
128 残る虫鳴けば淋しや鳴かねばなほ あつこ 4 和美_松の_英華_黄菜子
129 宇宙への一冊選ぶ夜長かな 野夫 3 恵子_バード_散歩王子
130 秋の暮染むれず散りぬ葉擦れかな 癒香 0
131 朝風に洗ふ小豆やルビーめく 英華 0
132 赤い羽根選挙カーにもお辞儀して 燈穂 1 二石
133 赤とんぼ汝が竹竿にホバリング しげ木し 0
134 萩枯れて風のうねりの枝のこる 与志魚 0
135 秋高し胎児の拳伸び伸びに 李萌 0
136 草相撲三人抜きや米貰ふ 喜熊 0
137 でこぼこを確認しながら秋の夜 いきか 0
138 秋日和鹿のよりくる厳島 松の 0
139 露の身や次々と句の浮かび来る 新月 0
140 晩秋の空気浅めの呼吸かな 名負人 1 よもぎ屋
141 秋深し手に馴染みたる箸茶碗 秀昭 5 燈穂_鋭次_無有_柚子_六狛
142 あそこからここまで公道栗拾う よもぎ屋 0
143 口紅の色変えてみる今朝の秋 まさよ 3 かりん_しげ木し_せつこ
144 枝豆や今晩年の我と夫 わさこ 0
145 野仏や零余子は一袋百円 美登里 1 山水
146 祖母の知恵母の知恵継ぐ柿たわわ 黄菜子 1 彩香
147 やや寒し一人暮らしの一日目 二石 2 瞳人_清
148 ねんねこの子守子も居て紙芝居 ヨシ 3 哲雄_土璃_まさよ
149 十二階の目線かなたに秋の雲 蓉子 0
150 雪の香と言ひて空見る加賀言葉 与志魚 4 気儘_さっちん_いつせ_鋭次
151 小さき手小さき祈り七五三 うらら 2 さっちん_かいこ
152 東雲の海を傾ぎて秋刀魚船 あらた 3 土璃_豊司_癒香
153 天高し弓道場に弦の音 ひろ志 3 秀昭_与志魚_岩魚
154 お仕舞ひを美津子行きけり萩の花 瞳人 0
155 どこまでもリードの伸びる犬の秋 山水 2 冬菊_八郎
156 大寺の甍の反りや暮の秋 ひろし 3 蓉子_北天_美登里
157 吊し柿頑な所作に手皺伸ぶ 三男 0
158 秋風を牙にそよがせ石のライオン 瞳人 0
159 松茸を見つめる二人道の駅 気儘 3 信信_恵子_ヨシ
160 星月夜懺悔の価値も無き星へ 彩香 0
161 客船や次の進路を月にとり 音思 1 花埜
162
163 鶏頭の紅しんしんと深みゆく トンシ 4 凡愚痴歌_李萌_なつ子_野の花
164 腕まくら猫と眺る昼の月 バード 0
165 火祭の手火燃え盛る童の背 梗舟 0
166 花野道黄泉路を辿りゐるのかも いつせ 1 与志魚
167
168 名優の訃に一献を秋深し 大越恵子 1 まさよ
169
170 木犀や法事近づく香りかな りぱりこ 0
171 新豆腐見る間に箸に崩さるる 凡愚痴歌 1 ウサウサ
172 どぶろくや合掌の夜は更けゆけり 凡士 0
173
174 離婚する子に告げられて霧の朝 野夫 1 かずえ
175 虫籠や先ずは葉っぱを敷き詰めて 冬菊 0
176 手の届くところに置かれ秋うちわ わさこ 1 バード
177
178 リフォームを終え秋水の音高く ハセオ 1 ひろ志
179 この月の月を眺める曼珠沙華 気儘 0
180 秋ともし夕げ恋しき家路かな 豊司 0
181 手のひらに落ちて来るかな冬夕焼け 信信 0
182 熟柿のごと都会は膨れ張りつめる 哲雄 0
183
184 狛犬に魔除けを頼む秋の山 せつこ 0
185 灯火近し老眼わずかに進みけり かりん 0
186 くるくると鬼の子風を友として しんい 5 あつこ_燈穂_ヨシ _音思_三太
187 実石榴や魔女のようなる欠伸して ウサウサ 2 トンシ_光雲
188 あと半年着て捨てるかと冬支度 北天 0
189 霧のふもと猫埋め来しとをみなかな 里山ゆた 0
190 路地裏に午前様の背夜鳴き蕎麦 梗舟 0
191 妻は羽後吾は越後や新酒酌む 翔風 2 いつせ_ハセオ
192 冷まじや捨て猫はまだ眼があかず あつこ 2 ゆた_ねこ
193 空の端の戦火枯野に立ち尽くす 喜太郎 1 名負人
194 真夜までも踊りの衆の下駄の音 ひろ志 1 うらら