1 名月や雲に隠れて乙なもの 杉山駄芭 0
2 露の世へ窓を閉ざして銀閣寺 みづほ 3 たかし_新月_名負人
3 新酒ぞよ幽明へだつ友と酌む 与志魚 3 百合_トンシ_名負人
4 突堤にしぶく白波帰燕とぶ しんい 3 みづほ_ひろ志_駄芭
5 山の音耳そばだてし宿の秋 北天 0
6 寝たきりの母と語れる夜長かな 百合 7 みづほ_かりん_いつせ_ゆた_風子_健作_ウサウサ
7 柿捥ぐや先ずはひと口渋の有無 三太 0
8 鯊釣りや眠き子のいる船溜り 喜太郎 1 野の花
9 まほろばのただ懐かしき秋の山 村上白蓮 1 英華
10 碑の裏に名前あまたや秋の蝉 与志魚 0
11
12 赤のまま国民的なおままごと 凡愚痴歌 0
13 行合いの空呼ぶ秋の雲深し 豊司 0
14 昼の蛾のぶつかり逃げる駐輪場 矢野敬和 0
15 秋晴れや傘立てに杖二本あり 六狛 3 凡愚痴歌_野夫_よもぎ屋
16 鵙猛る高騰したるペットの値 いつせ 1 いきか
17 紅唇や鬼灯小さく鳴らしをり 野夫 1 春生
18
19 硝子戸にベニヤ打ちつく野分前 ひろし 0
20 秋出水SNSが救ふ命 哲雄 0
21 照るか降るか不器用な奴が行く 朝竹 1 名負人
22 台風一過磯渡りなる寺の庭 八郎 0
23 黄昏の夕餉の明かり秋茄子 山女 2 彩香_癒香
24 こぼる萩揺らす風あり山の道 翔風 2 花埜_土璃
25 夫のこえ遠くに聞こゆ紫蘇の花 花埜 1 六狛
26 新蕎麦や黙して啜る連れの顔 杉山駄芭 1 信信
27 先送りここらが限度秋の風 円由 1
28 秋ともし燗は人肌ひとり酌む いつせ 2 哲雄_癒香
29 錆付きし蔵の扉や雁渡 六狛 3 凡愚痴歌_一葉_彩香
30 軽トラにお役御免の案山子かな うらら 4 清_りぱりこ_ひろし_豊司
31 百歳の命やしなへ猪(しし)の肉 みづほ 4 和美_三太_凡士_まさよ
32 秋風や鏡に映す今朝の顔 黄菜子 0
33 今は亡き星の光も星月夜 小林土璃 2 健作_ハセオ
34 高台の空き地広めく今日の月 岩魚 0
35
36 仕上がりし祭の櫓うろこ雲 まさよ 1 喜太郎
37 虫干のニーチェサルトルハイデッカ たかし 1 百合
38 夏の草刈っても息を吹きかえす 松の 0
39 捨てかねるものの溢るる秋夕べ 風子 0
40 花もなく草から草へ秋の蝶 凡愚痴歌 0
41 ここだけの話枝豆追加して 燈穂 11 たかし_デラシネ_ヨシ_いつせ_せつこ_とおる_あつこ_岩魚_二石_よもぎ屋_鋭次
42
43 十万に迫る百歳竹の春 デラシネ 1 三男
44 新涼や爪切る音も小気味良く 鈴木清 14 八郎_一葉_恵子_ひであき_かずえ_音思_うらら_ひろ志_凡士_駄芭_新月_春生_ウサウサ_与志魚
45 炎天に抗ふ山車の囃子かな 八郎 2 清_マンボウ
46 黙祷のサイレンは止み法師蝉 新月 6 みづほ_ヨシ_豊司_なつ子_土璃_トンシ
47 鰯雲ゼロキロポスト後にして 梗舟 1 いつせ
48 有明やワインの染みの赤昏し 彩香 0
49 アルミ箔の甘藷(いも)キユッと泣くトースター 円由 0
50 銀河濃し諍い絶えぬ星に生き マンボウ 4 童子_光雲_翔風_山水
51 眼つぶりて耳かきの音秋涼し 大越恵子 4 ゆた_瞳人_山水_美登里
52 軽トラの荷台一山秋の茄子 ひろ志 0
53 玄関に叔父の足音秋彼岸 豊司 0
54
55 平仮名に滲むやさしさをみなへし あらた 3 哲雄_散歩王子_新月
56 背丈見せ海かき混ぜてやって来る 名負人 0
57 故郷の駅舎は無人敬老会 惠啓 0
58 秋あかねレールに憩う無人駅 北天 0
59 金継ぎの夫婦茶碗や小鳥来る 凡士 8 豊司_ひであき_あらた_あつこ_岩魚_三太_喜太郎 _柚子
60 青蜜柑一枝折りてテーブルへ かりん 0
61 夜の長き主客転倒のもてなし 三男 0
62 米、野菜までも値上がり秋愁い マンボウ 0
63 今宵また惚れ直しけり踊笠 立野音思 2 松の_とおる
64 白秋の磨崖仏から祖父の顔 信信 0
65
66
67 木の実落つひとり遊びの上手な子 黄菜子 14 彩香_ひろし_ひであき_音思_あつこ_風子_野夫_朝竹_帆里_健作_ハセオ_円由_苦茶_しんい
68 老猫をかひなに抱き稲光 冬菊 3 デラシネ_敬和_バード
69 奥飛騨は水音さやか走り蕎麦 百合 5 和美_花埜_ゆた_光雲_柚子
70 見つめ合ふシーンは殊にちちろ鳴く 二石 0
71
72 秋に入るニュース見ながら泣けてくる 名負人 0
73 親戚はことごとく留守盂蘭盆会 冬菊 0
74
75 ドリップの一滴一滴月昇る 柚子 4 冬菊_岩魚_トンシ_しげ木し
76 タブレット光る画面を這う小蠅 矢野敬和 0
77 秋色を分けて信州ローカル線 かずえ 3 ひろし_敬和_三太
78 亡き母をふと思い出す秋はじめ 鈴木清 1 敬和
79 学園祭あの頃はまだ荒井由実 ヨシ 1 鋭次
80 みちのくに秋刀魚の刺身食べにけり 凡士 0
81 哀しみに追い打ちかける良夜かな 二石 1 六狛
82 曼珠沙華夜明けの遠い国思う 幹子 2 信信_かずえ
83 針鼠ごと栗いだく毬は父 大越恵子 0
84 街道に馬繋ぎ石秋の暮 ひろし 2 むさし_北天
85 雲の奥にまた雲のあり秋の空 春生 4 たかし_散歩王子_幹子_黄菜子
86 水澄むや四十九日の読経終へ 帆里 1 三男
87
88 ちょつと顔出して茗荷の花摘まれ 柚子 0
89 大皿の戻り鰹で舌を噛む バード 0
90 目に余る二重敬語や秋暑し デラシネ 1 無有
91 蓑虫の体半分風に揺れ ひろ志 0
92 月光や埠頭横たふ難破船 野の花 1 白蓮
93 張り裂けて叫ぶ思いの石榴かな 癒香 4 松の_よもぎ屋_英華_いきか
94 胸に沁む澄みし歌声草雲雀 立野音思 1 鋭次
95 事故多発カーブ抜ければ蕎麦の花 ハセオ 1 信信
96 野分の夜二段ベツトに鼾かく 無有 0
97 十六夜卓を整へ夫を待つ むさし 0
98 気に入りの風を待ちたる草の絮 風子 1 二石
99 ぱちぱちと油はじくや秋茄子 和美 0
100 団栗を子どものやうに蹴りにけり かりん 0
101 岩肌に蜂のまどろむ花野かな トンシ 0
102 ヴィヴァルディー今宵は虫のコンサート 光雲 1 ウサウサ
103 畔なりに彼岸花咲く千枚田 鋭次 3 三男_無有 _惠啓
104 配膳のロボの行きかい馬肥える なつ子 1 かりん
105 ミイちゃんの生死は不明大花野 山水 2 幹子_黄菜子
106 ひとり飯お隣からの栗ご飯 まさよ 3 哲雄_山女_しげ木し
107 四股踏みてがつぷり組んで大根抜く ヨシ 7 八郎_りぱりこ_わさこ_とおる_バード_うらら_野夫
108 大水の溢れ流るる水澄めり 帆里 0
109 四年生までは虫の音聴き取れり 山水 0
110 秋暑し朝一杯の白湯を飲み よもぎ屋 2 あらた_駄芭
111 新築の団地を映す秋の水 燈穂 0
112 秋の虹なんと失恋日和かな 野夫 1 かりん
113 秋澄めり九頭竜川の石白し あつこ 3 山女_童子_野の花
114 ふるさとはパリより遠く流れ星 りぱりこ 1 円由
115 丁髷の角力あっぱれ初大関 ハセオ 1 春生
116 満月や猫一匹の裏通り ウサウサ 4 燈穂 _美登里_まさよ_黄菜子
117 蜩や杉の香抜けて鞍馬寺 新月 2 気儘_美登里
118 菊日和ひもとく私記の昭和かな 苦茶 1 梗舟
119 大空をキャンバスにする秋の雲 ウサウサ 1 和美
120 烏瓜と闇夜を遊ぶ銀の粉 山女 0
121 新さんま上目遣いにニャーと乞う バード 0
122 寝れぬ夜の悪しきに流る愁思かな あらた 0
123 ゴンドラに窓拭きの舞う秋の空 しげ木し 1 むさし
124 登りつめ葛のためらい至りけり せつこ 0
125 子規庵の糸瓜に集ふ美男美女 春生 0
126 無礼講閉じて帰路つく夜半の秋 梗舟 0
127 色鳥の来鳴く山家にもてなされ 里山ゆた 0
128 棚田から用済み案山子抜き去りし 信信 0
129 剪定の一枝ためらふ返り花 英華 8 デラシネ_一葉_マンボウ_ひろ志_翔風_北天_白蓮_惠啓
130 擬態する尺取虫も枯れ木かな 花埜 0
131 舞うボレロ遠雷近づき弾けたり 散歩王子 0
132 秋彼岸彼岸までとか空仰ぐ 気儘 2 ヨシ_朝竹
133 薬師寺や秋の放浪古都ロマン うらら 0
134 暗がりの弟切草酒父遺筆 里山ゆた 0
135 夜毎鳴くちちろは同じちちろかな わさこ 3 あらた_喜太郎 _幹子
136 合掌のままに干からぶ亀虫や 童子 0
137 リハビリは明日への血潮秋薊 苦茶 0
138 山霧に透けて単行列車来る 喜太郎 1 百合
139 ひよんの笛兄が吹いても歪みたる ひであき 3 わさこ_凡士_しんい
140 亡霊のような身軽さ生身魂 童子 0
141 自分史を書き始めたる夜長かな たかし 1 松の
142 鶺鴒や日を飛石に向かふ岸 彩香 1 梗舟
143 千年の寺千匹の赤とんぼ 健作 4 せつこ_北天_ハセオ_まさよ
144 水に溶くフェルメール蒼涼新た あつこ 1 冬菊
145 蛍似る卓球場に飛び回り 無有 0
146 空き部屋の文庫古びて文化の日 岩魚 2 せつこ_朝竹
147 赤とんぼ馴れ馴れしくも指に来る かずえ 0
148 東京の空も青いか草の花 野の花 0
149 新生姜帰宅の足は早まれり 村上白蓮 0
150 無住寺の荒びし庭に小鳥来る 惠啓 0
151 秋立ちぬ振り向く君はセピア色 癒香 0
152 虫時雨枕なじまぬ旅の宿 鋭次 2 うらら_帆里
153 イヤホンより枝雀のライブ漏る夜長 ひであき 0
154 老女履くメリージェーンよ秋麗 わさこ 1 円由
155 さくさっく鍬は何流大根蒔く しげ木し 0
156
157 秋澄む日ひと日収むる旅日記 松の 0
158
159 黒土の里が恋しとみみず鳴く トンシ 0
160 学生の孫をハグして蚯蚓鳴く とおる 0
161 赤落ち葉温き風吹き転げをり 気儘 0
162 野馬除けの残る傾りに狐花 しんい 1 六狛
163 山嶺を芥子粒ほどや鳥渡る 小林土璃 3 気儘_恵子_音思
164 庭に出ませんかと誘ふ今日の月 荒一葉 5 冬菊_なつ子_童子_散歩王子_英華
165 シエーンと小ごゑに呟く秋の暮 瞳人 0
166 「燕雁代飛(えんがんだいひ)」それぞれの冬支度 光雲 1 苦茶
167 頂きの花野あたりの米寿かな とおる 1 苦茶
168 月見酒師の好物のくさやかな 健作 0
169 立ち居よき人の真白き麻の足袋 美登里 2 バード_しんい
170 遠き田に手を振り合うてつくつくし 朝竹 1 燈穂
171 爽籟や見ゆる限りは見送りぬ 英華 1 恵子
172 巨峰とは名のみ狭庭の葡萄つぶ 瞳人 0
173 一人居になりて半年虫すだく 翔風 5 山女_瞳人_無有 _惠啓_与志魚
174 天高くブラスバンドが始まりぬ 和美 4 マンボウ_風子_帆里_いきか
175 忘れてたはずの思い出鳥渡る なつ子 1 与志魚
176 物忘れ許し合ふ笑み破蓮 荒一葉 1 光雲
177 教科書に父の字残り秋の蝶 りぱりこ 3 花埜_かずえ_野の花
178 しばらくは化粧のままで虫時雨 幹子 3 りぱりこ_わさこ_二石
179 十人に十ある月の句会かな 三太 3 なつ子_瞳人_柚子
180 椋鳥の並べば炊飯器は閉まる いきか 0
181 紅一点論戦斬込む秋の水 散歩王子 0
182 秋宵の路地に消え入る二人づれ 三男 2 八郎_しげ木し
183 赤のまま成長しすぎて巻きつかれ いきか 0
184 蜩やゆるゆる下りる大文字山 美登里 0
185 朝寒や亡母の好物花林糖 せつこ 1 凡愚痴歌
186 過疎の村に移動販売秋涼し 哲雄 1 気儘
187 十六夜瓦礫の街を揺蕩へり むさし 0
188 棚田道月をたよりの二人連れ よもぎ屋 0