1 伏流の喃語となりし水芭蕉 とおる 1 空吟
2 余生もう振り返るまい蝸牛 デラシネ 7 むさし_あけび_あつこ_山水_ノルン_鋭次_いきか
3 今宵またたちまち開く月見草 岩魚 1 ゐるす
4 瓜冷やす湖に潜むや首長竜 野夫 0
5 よく笑ふ娘のやうな芋の露 風子 4 あけび_岩魚_いつせ_与志魚
6 浴衣着ていつもの席や砂被り 哲雄 1 百合
7 別の顔牙むく富士の山開 翔風 1 健作
8 大仏と対峙するなり雲の峰 杉山駄芭 3 みづほ_松の_和尚さん
9 少年に負けじと草矢米寿翁 惠啓 1 たかし
10 七夕や電話ブースの薄灯り 野の花 3 ミム_無有_ゆた
11 駄菓子屋の前に積まれしソーダ水 ノルン 1 ねこ
12 花火師の幕間毎に影躍る 二石 6 松の_かずえ_駄芭_花埜_しげ木し_トンシ
13 しばたたき痙攣かとも黒蜥蜴 しんい 0
14 短夜やネット句会の初参加 ミム 1 ハル
15 紫蘇の葉に付きた空蝉風に揺れ バケット 0
16 喋りつつスマホもくぐる茅の輪かな 空吟 0
17 猫の尾が種とばしたる鳳仙花 風子 6 りぱりこ_バード_かずえ_まさよ_トンシ_美登里
18 満開の蓮の花揺る千の私語 帆里 1 八郎
19 大石がりくへ名残りの天神祭り 瞳人 0
20 拾うても拾うても杉落葉かな 冬菊 1 和美
21 黴にほふ花袋漱石龍之介 荒一葉 3 哲雄_素秋_新月
22 炎天の道ゆく犬の足の裏 冬菊 5 和尚さん_翔風_野の花_空吟_幹子
23 っていうか声出せよ声雲の峰 ゐるす 2 いつせ_散歩王子
24 新しき家族引き連れ帰省の子 ミム 6 清_ひろ志_うらら_一葉_帆里_ひろし
25 病室の母に買うてや葛桜 小林土璃 1 ゐるす
26 お下がりは分け隔てなく地蔵盆 大越恵子 2 あらた_喜太郎
27 号令に揃ふ手と足夏木立 むさし 2 燈穂 _とおる
28 路地深く来て出会ひたる白木槿 トンシ 0
29 凛凛しくてきっぱり深き桔梗かな 円由 0
30 何よりの水の旨さよ夏マラソン ひろし 1 岩魚
31 白南風の道路にリズムが生まれたり いきか 0
32
33 鳥の空音蚯蚓のの字のアスファルト 彩香 0
34 人間の祖かとも思ふ海鞘を喰ふ 凡士 1 恵子
35 一枚の空をいただく青田かな たかし 10 清_かりん_燈穂 _冬菊_翔風_バード_音思_苦茶_朝竹_新月
36 大声に勝りて響く蝉しぐれ うらら 0
37 水打つや散歩の犬にかかりけり 美登里 0
38
39 擦り傷は子らの勲章夏休 ひろし 4 和尚さん_音思_惠啓_かいこ
40 藍染のワンピース着て夏の海 帆里 0
41 円卓の話延々冷酒かな 八郎 0
42 返信はスタンプひとつ雲の峰 まさよ 6 ミム_しんい_倫子_せつこ_山女_緑矢
43 たくさんのカメラに撮られ蓮の花 矢野敬和 0
44 残る世は成行まかせ籐寝椅子 あらた 6 百合_哲雄_むさし_冬菊_惠啓_鋭次
45 ランウエーを靴音高く巴里祭 柚子 0
46 謎解きの二転三転合歓の花 せつこ 0
47 骨切りの軽いビートで鱧を切り 信信 2 一葉_まさよ
48
49 八月来たる鐘の音よ黙祷よ いつせ 1 ウサウサ
50 的確な剪定の音や狩行逝く 野夫 1 しんい
51 貧しくて送金できず夏電話 名負人 1 とおる
52 涼風の通りで猫が長くなる バード 1 瞳人
53 梅雨空を眺むる猫の背や寂し バード 0
54
55 白夜とは子供の頃の夢のよふ 六狛 0
56 抜歯して土用うなぎも食べられず みづほ 0
57 別れ話終え白日傘遠ざかる 北天 1
58
59
60 猛犬の震へ止まらぬ大花火 健作 1 敬和
61 顕微鏡下のめだか孵化までの神秘 蓉子 0
62 いやいやと踊り落つるや噴水は 立野音思 0
63 大くすを回って裏のしのぶまで さっちん 0
64 朝焼に炸裂の声豆剣士 立野音思 3 松の_信信_とおる
65 方程式一問解けて窓涼し あつこ 5 無有_りぱりこ_萌_ゆた_英華
66 ことごとく蝉の木となり森吠へる 苦茶 5 うらら_せつこ_野夫_駄芭_散歩王子
67 空蝉の命の抜けた軽さかな りぱりこ 11 健作_光雲_あけび_翔風_せつこ_萌_苦茶_保寿美_北天_春生_蓉子
68 砂時計夏をゆっくり減らしゆく 苦茶 5 あつこ_りぱりこ_山女_散歩王子_新月
69 窓越しのハミング雨のアマリリス 朝竹 1 凡士
70 花束をひとつ抱えて原爆忌 なつ子 5 哲雄_燈穂 _山水_さっちん_蓉子
71 アロハ着て一筋縄ではいかぬやつ たかし 3 デラシネ_二石_なつ子
72 ふつふつと腸焼ける秋刀魚かな ウサウサ 2 冬菊_幹子
73 青芝や履物横を向く土台 いきか 0
74 自撮り棒いちごケーキのバースデー ひろ志 1 かりん
75 八月の見舞い葉書を出す準備 散歩王子 0
76 岩に散る滝のかけらを頬に受く 春生 0
77 炎昼や重機の爪もよこたわり 散歩王子 4 ヨシ_野夫_北天_かいこ
78 落ちてくる力士をかはす浴衣かな 哲雄 5 みづほ_ゐるす_バゲット_山水_英華
79 砂山の砂の乾ける夏の果 しんい 0
80 短夜の一喜一憂オリンピツク 李萌 0
81 港へと向かう行列揚げ花火 幹子 1 豊司
82 七月の峰へ直進ペダル漕ぐ むさし 0
83 悔い多き一日だつた髪洗ふ 和美 1 デラシネ
84 暑き日や路肩を掃きて芥なほ 三男 0
85 盆踊り一期一会の異邦人 健作 4 ノルン_素秋_なつ子_いきか
86 トレイルの冷気の先に夫婦滝 八郎 0
87 隻腕の水車跡知る合歓の花 里山ゆた 0
88 ポマードの匂ひ生家の籐寝椅子 あらた 5 ひろ志_しんい_バゲット_円由_一葉
89 炎天やくねる蚯蚓のサバイバル 円由 1 光雲
90
91 仰向けに浮きて空見るプールかな 与志魚 1 ひろし
92 包丁を鋭く研いで夏を切る えいこ 5 和美_バード_苦茶_凡士_ハル
93 百折不撓Tシャツの文字夏来たる 能登 航 0
94
95 お互ひに弓手に団扇将棋指す 惠啓 0
96 片蔭のスマホに見入る暇かな 豊司 0
97 嘘くさき君の「実は」で夏終る ヨシ 3 航_円由_名負人
98 風暑くそれで水辺を恋しがる あけび 0
99 電気代気になりながらこの暑さ ノルン 0
100 麦刈りのパッチワークの丘をゆく 喜太郎 0
101 夏雨や眉曇らせて布草履 三男 0
102 ふるさとにしがらみ多し凌霄花 燈穂 2 清_敬和
103 無愛想無粋無作法蟇蛙 荒一葉 3 健作_なつ子_えいこ
104 昼寝猫の耳の血管透けてをり ウサウサ 0
105 グローブには汗と涙の丸い跡 ハセオ 0
106 夕張の夕日零るるメロンかな 柚子 0
107 居酒屋のビルの夕焼け週終わる しげ木し 1 素秋
108 担々麺辛し薄暑の地下街 野の花 0
109 夏が来て少年すいと背が伸びる 英華 5 ミム_倫子_デラシネ_まさよ_ウサウサ
110 古稀の阪一病越へ来青葉風 空吟 0
111 青嵐せせらぎ沿いに里山を 和尚さん 0
112 蝉時雨空も無となる地に骸 彩香 1 緑矢
113 麦藁帽離れて歩く反抗期 ヨシ 8 かりん_うらら_彩香_野の花_あらた_朝竹_幹子_えいこ
114 たんたんと日々生きてゆく夏の空 かりん 2 ハセオ_ねこ
115
116 店床の軋みそのまま欠き氷 ひろ志 0
117 風鈴や大の字にして眠る孫 李萌 0
118 照明も月も程よし地蔵盆 英華 2 気儘_さっちん
119 山百合や釣り人沢を徒わたる 与志魚 0
120 桃剥くやゆっくり生きる老いの意地 せつこ 1 瞳人
121 ひぐらしや人に出会はぬ散歩道 えいこ 2 豊司_美登里
122 苔青き手製の狭庭貧なるかな 里山ゆた 0
123 一人酒肴一品遠花火 うらら 4 朝竹_癒香_えいこ_風子
124 きらきらと光りまとひて水遊び りぱりこ 3 円由_八郎_与志魚
125 うなぎさばく大将今日も無口にて 北天 0
126 遠花火やがて聞こえる音を待つ 鈴木清 1 美登里
127 男日傘心の隅の羞恥心 鋭次 1 バゲット
128 熱帯夜太平洋に手足投げ 春生 0
129
130 夏雲に一句生みたる浜の茶屋 気儘 0
131 寺の庭句碑に育ちて苔の花 あけび 0
132 三尺寝かの世の父に怒られて 百合 1 トンシ
133 片影や傍に遺る駒つなぎ 素秋 0
134 はびこりて抜かれるものに鴨足草 岩魚 0
135
136 鳶職のズボンぶかぶか油照り 鋭次 3 保寿美_風子_蓉子
137 石くれに戻りし仏苔の花 小林土璃 4 百合_三男_彩香_駄芭
138 坊さんの読経の背中に扇風機 かずえ 0
139 背負い籠に野花抛げ入れ夏薊 山女 0
140 後ろから猫に覗かれ髪洗ふ 和美 5 航_無有_土璃_恵子_二石
141 サクランボ厭なことみな忘れそう とおる 1 凡士
142 涼しさは豪雨とともに訪れぬ ハル 0
143 山立ての入道雲や潮まかせ 縁矢 0
144 蓮の葉を風のなすまま水の玉 山女 1 三男
145 冥途への道案内は蛍かな ねこ 1 みづほ
146 ラムネ飲む由比の水平線傾げ 松の 2 彩香_鋭次
147 涼しさやアイドル歌手の始球式 矢野敬和 2 八郎_帆里
148 見栄を切る子供芝居や夏祭り 能登 航 1 信信
149 アプローチは河原なでしこ便り待つ 朝竹 1 名負人
150 一山の蝉を静むや今朝の雨 喜太郎 1 癒香
151 透く風に命の余音むくろ蝉 素秋 1 三男
152 法被着て指吸い眠る父の背で 癒香 2 ヨシ_かいこ
153 猛暑日は雉の鳴きさえ苛立たし 和尚さん 0
154
155 菩薩にも夜叉にもなれぬ蛍かな ねこ 0
156 シンクじゅう汁飛ばし桃がぶりがぶり 蓉子 0
157 明急ぐサンゴの流す朱の涙 光雲 0
158 十円玉握って夜店巡りかな 鈴木清 0
159 冷や酒や振り払っても浮かぶ顔 名負人 0
160 まほろばの雨匂ふ朝芒種かな 新月 0
161 青と白の絨毯の上で初泳ぎ 倫子 0
162 極道も堅気も並ぶ夏越かな 新月 4 豊司_ヨシ_空吟_喜太郎
163 さくらんぼ茎を結びて君は笑み かいこ 1 岩魚
164 たかし忌の眼の潤みたる能の面 あつこ 2 たかし_柚子
165 寝て眺む雲と机上の金魚鉢 トンシ 0
166 時計見る祇園囃子の降る下で 二石 0
167 切支丹の島で黒鯛釣り上げる みづほ 1 喜太郎
168 炎昼や猫本棚を棲みかとす 幹子 4 敬和_土璃_英華_いきか
169 正論を通す若さや夏暖簾 まさよ 8 むさし_かずえ_あらた_ハル_保寿美_癒香_六狛 _柚子
170 鰻食う奢りは夫と吹聴す 保寿美 0
171 母の手のぬくもり今も遠花火 なつ子 4 ひろ志_音思_二石_しげ木し
172 扇風機そういえばオレ宇宙人 山水 0
173 汗だくの頭は赤児のよふに縮れ髪 花埜 0
174 子に頼り夫にすがり夏の旅 ハル 0
175 バッテリーのサイン決まらぬ極暑かな ゐるす 0
176 ほうたるよ人付き合いのコツはなに 六狛 0
177 黒猫も陽射しを避ける酷暑かな 杉山駄芭 0
178 噴水のうたた寝覚ます水の音 豊司 0
179 ポケットにネクタイ入れてビアホール 山水 2 気儘_惠啓
180 戻らないものの声聴く爆心地 光雲 1 いつせ
181 かるの子は一羽で強く育ちをり バケット 0
182 人の匂ひ街の匂ひも炎暑かな いつせ 2 北天_春生
183 梅雨の雷深夜片目で時計見る かりん 0
184 稜線を越えて雲飛ぶ花畑 百合 2 ひろし_与志魚
185 梅干のはみ出しているにぎり飯 美登里 4 倫子_ハセオ_帆里_ウサウサ
186 揚羽蝶あとに付く老身軽し 無有 0
187 舌先のソフトクリームは壊ゆく象 花埜 0
188 駆け寄って眺めて振って落し文 ハセオ 2 土璃_緑矢
189 妻失す三食不如意と遠き友 瞳人 0
190 夕涼や暖簾をかける女将の手 凡士 0
191 片蔭をハンディファンの列門へ しげ木し 0
192 踏み切りの音高くなり夏来る 倫子 2 恵子_山女
193 白蓮や雑念忘る清さかな かいこ 0
194 風強し台風上陸猫をだく かずえ 0
195 丁寧に甘夏ほぐし浮かばせて さっちん 0
196
197 爪を切り指先軽し猛暑の日 保寿美 2 瞳人_ねこ
198 素手素足銅像光る暑きかな 無有 1
199 みちのくに南部風鈴風に鳴く 信信 2 光雲_花埜
200 陽を仰ぐ向日葵背にし傘をさす 癒香 0
201 炎天や更地に残るブルドーザー 大越恵子 5 あつこ_野の花_ノルン_六狛 _春生
202 遠雷や踏切の鐘鳴り止まず 燈穂 1 信信
203 安曇野の瀬音枕に三尺寝 デラシネ 2 和美_柚子
204
205 タワマンに蠅叩く音低層階 翔風 0
206 硬き桃一つかじりて朝餉かな 縁矢 1 さっちん
207 桟橋に打ち寄せる潮大暑かな 気儘 0
208 人々の晩夏彩る踊りの輪 松の 1 花埜