1 初日の出戦を和の字に手を合わせ 気儘 0
2 砂まみれ湯気立つ背中場所近し 剥落 0
3 幼子の狸寝入りやサンタ待つ 凡人雲 5 風来_うらら_信信_あらた_和彦
4 久しぶり家の温もる大晦日 健作 0
5 白々とガラス細工や初山河 孫悟空 0
6 狐火や貨車黒々と長々と たかし 4 美津子_百合_郁文_北天
7 小さき嘘ばれて繕ふ大嚔 惠啓 1 ひろし
8 咳ひとつ上辺工夫読まれおり 剥落 0
9 玄関の中に犬小屋冬籠 杉山駄芭 6 哲雄_うつろひ_あらた_和彦_由紀子_いきか
10 雲たれて音なき八十路ふだおさめ 名負人 1 松の
11 初神籤引く筒の音や浅草寺 三拍 1 凡士
12 メール打つ指休みなく冬ごもり まさよ 3 くらっ太_けん桜_野夫
13 梟の座る闇夜へ鯉跳ねり 光雲 0
14 年越しや深夜の鐘に夢をかけ 由紀子 0
15 熱の夜の寝返り幾度厚布団 くらっ太 0
16 寒晴や洗車の後は銭湯へ 美登里 0
17 寒木の頼るものなき四肢の張り 斉藤 徹 0
18 蝋梅やちょろつと開く裏小路 無有 0
19 猫乗せて「ルンバ」せつせと掃納め 原 洋一 0
20 降るたびに雪嵩あぐる小樽かな 海風 1 洋一
21 釣り宿の磯の香りの隙間風 信信 10 八郎_風太郎_山水_帆里_ふみ_湘閑子_惠啓_ほのる_由紀子_与志魚
22 身の程の幸せでよし初参 卯月 6 光雲_ある日_三拍_なつ子_あけび_いくよ
23 百歳へちよつと寄り道日向ぼこ 原 洋一 5 デラシネ_李萌_たかし_郁文_瞳人
24 山の端へたなびく煙田の藁火 浩英 0
25 地吹雪やとよむ津軽の三味熱き 郁文 2 はるじ_とえ
26 日短遅刻するもの二三人 帆里 0
27 子どもらは瞼重たし除夜の鐘 和子 0
28 立石の細道のさき寒し犬 あけび 0
29 鮟鱇や優柔不断は罪つくり 孫悟空 1 デラシネ
30 寂しげな親の笑顔に三日はや 三男 0
31 老ひ向かふ空へ自問や去年今年 はるじ 0
32 たった一人海を見てゐる冬木かな 斉藤 徹 1 名負人
33 ばりばりに乾くジーパン空っ風 かいこ 3 えいこ_光枝_英華
34 淀みなし着ぶくれ流るコンコース はるじ 0
35 朝焼けてトパーズの如き霜柱 英華 0
36 大思考捻り出しをり臘八会 無有 0
37 冬帽子父の眉毛の伸び放題 美登里 2 花埜_なつ子
38 此処までは千曲川なり浮寝鳥 信信 8 花雨_八郎_鋭次_喜太郎_けん桜_絮_郁文_あけび
39 初空やボクサー独り走る街 つかさ 0
40 二股に迷ふ三択枯野道 あらた 0
41 初雪や船笛遠くふるさとは 気儘 0
42 小春日や放屁も父に似て来たる 岡田 絮 3 花埜_山水_ヨシ
43 逃したる魚自慢や浜焚火 ヨシ 2 ふみ_惠啓
44 切干の風と絡みて日を吸いて せつこ 2 湘閑子_柚子
45 芹すずな刻む厨のリズムかな 卯月 5 松の_花雨_光雲_無有_あけび
46 ついて来い言わんばかりの仔猫かな ある日 0
47 炭ついで昔話の続きかな 風来 4 風太郎_帆里_ひろ志_美登里
48 年の瀬に源公ゆくや一入に 瞳人 0
49 社会鍋そつと万札入る老女 凡士 1 ハセオ
50 退屈の夫そのままに毛糸編む 喜太郎 3 ある日_仙郷_ヨシ
51 手袋の明るき色の五指ひらく 松の 5 秀昭_柚子_絮_えいりょ_野夫
52 振り出しに戻るゲームや初笑ひ 光枝 1 卯月
53 雪原に筆一筋の大河かな 喜太郎 8 マリ子_李萌_剥落_仙郷_風子_徹_とえ_駄芭
54 帰りきし生家の一夜虎落笛 けん桜 2 デラシネ_気儘
55 車窓より診察治療雪の昼 望天 0
56 茶柱に慌てて年末ジャンボ買ふ 健作 2 凡人雲_光雲
57 風邪に臥し夢は枯野を彷徨へり 惠啓 1 花埜
58 星取って駄々こねる子の冬銀河 うらら 0
59 湧き水の四方三尺しめ飾る 浩英 2 ほのる_与志魚
60 湯に浮かぶ柚子を喜ぶ子どもかな 百合 2 美津子_和子
61 柚子風呂で足ツボさぐる冬至かな 凡人雲 0
62 ふざけつつおひおはれつつ木の葉散る 与志魚 0
63 終着駅これより先は冬の海 北天 2 うらら_ある日
64 老いし顔揃え師走の清掃日 まさよ 1 哲雄
65 昼近き遠くのくしゃみ二つ三つ くらっ太 0
66 身ほとりに歳時記ひとつ去年今年 美津子 2 洋一_あらた
67 ノーサイドラガー拭はぬ顔の泥 ひろし 2 凡人雲_与志魚
68 冬帽子寄り添い帰る母子かな 北天 0
69 銀杏の実拾ふ人なき奥の院 風太郎 2 花雨_えいりょ
70 煤払い忘れし今日の電化かな かいこ 0
71 妣の耳妣の目のあり白障子 デラシネ 0
72 連弾の姉妹の頬に聖樹の灯 凡士 1 マリ子
73 仰ぎ見て星座をさがす夜寒かな 由紀子 0
74 荒れ庭に息つなぎしや水仙花 ふみ 3 風子_駄芭_望天
75 朴訥も年酒注がれて口巧者 よも 0
76 さり気なく加齢を流す初湯かな 海風 4 孫悟空_風来_気儘_信信
77 日記買ふ命果つまで書きたくて なつ子 4 孫悟空_和彦_無有_苦茶
78 飛行機雲大根抜いても飛行機雲 野夫 0
79 滾りたつ海より生まる波の花 鋭次 2 凡士_とえ
80 冬晴やミサイル飛んで来る気配 森本哲雄 0
81 猪鍋や三百年を経し暖簾 しんい 1 敬和
82 手鏡や冬三日月は雲隠れ いきか 0
83 寒鰤を添えて娘は嫁ぎ行く かずえ 0
84 若き日の武勇伝かな榾くべて 風来 1 ほのる
85 燃え尽きし果ての野山の冬化粧 ウサウサ 2 松の_かずえ
86 木枯やポストに刺さる回覧板 秀昭 3 凡人雲_北天_由紀子
87 山里の田畑むなしい枯れ野原 とえ 0
88 子らの寄る怪談ばなし囲炉裏の火 ひろ志 0
89 腕白の羽織袴や七五三 風太郎 0
90 賑やかに病の話寒鴉 せつこ 4 燈穂_かずえ_いくよ_しんい
91 寛いでゐる軒下の掛大根 いつせ 1 光枝
92 篝の火伽藍はいよよ淑気満つ 三男 0
93 かくれんぼすぐに見つかる炬燵猫 矢野敬和 2 えいこ_美登里
94 しんしんと積もりし雪を一人掻く 英華 1 仙郷
95 嫁した娘の愚痴きく夜や根深汁 ふみ 4 トンシ_剥落_北天_かいこ
96 地に天をずしりと重ね鏡餅 和子 1 百合
97 喜寿越えてこそ見ゆるもの去年今年 たかし 5 リツコ_風太郎_鋭次_百合_卯月
98 達者ならを付けてげんまん山眠る いくよ 1
99 航跡の雲突き刺して冬日和 あけび 0
100 オーク樽しんと眠れる冬山河 野夫 1 敬和
101 もえつきて風に委ねる散り紅葉 とえ 1 ふみ
102 一緒だと青春になる雪の道 苦茶 3 光枝_湘閑子_海風
103 焼芋をパカリと割って明日は吉 山水 1 いつせ
104 陽光を乗せ初鴉来たりけり ハセオ 2 秀昭_李萌
105 掘り返す師走の街の重機かな ひろし 1 望天
106 荒星をぶちまけられて八ヶ岳 うつろひ 3 くらっ太_喜太郎_まさよ
107 はじまりは海の中より初明り 宮内和彦 3 せつこ_けん桜_徹
108 年賀状これで最後と小さく書く なつ子 2 孫悟空_三男
109 小鳥くる丁度私の視野の中 李萌 0
110 湯豆腐や湯気もご馳走子は二十歳 かずえ 1 いきか
111 枯木星炊き込み御飯の中身聞き いきか 0
112 外套を脱ぎ捨て怒り解き放つ 帆里 4 リツコ_鋭次_たかし_まさよ
113 落葉掃く人もなかりし風吹けり 仙郷 0
114 車中にて除雪車を待つ午前二時 望天 1 かずえ
115 息かけて窓を拭ふや冬日和 百合 1 美津子
116 蕪(かぶら)ずし日々味変わる米麹 えいりょ 0
117 十二月八日再び軍拡へ 八郎 1 卯月
118 牛乳を注ぐカップに初明かり 柚子 1 まさよ
119 朝刊は霜踏む音と届きけり 郁文 6 山水_剥落_健作_たかし_苦茶_つかさ
120 冬籠もり籠もり日記を書き付けて 李萌 0
121 雪降るや記念の松の撓むほど ひろ志 1 つかさ
122 孫が来て家がふくらむお正月 宮内和彦 3 いつせ_くらっ太_海風
123 一年の忘れ物したよな師走 ある日 0
124 雪晴やピアス片方埋もれて 風子 1 浩英
125 まぁええとへそ曲げながらぬくめ酒 名負人 1 かいこ
126 おだやかなひと日に感謝初明かり 光枝 1 駄芭
127 踏まれつつ大地となじむ落葉かな 松の 1 健作
128 海鼠には海鼠の暮らしありにけり トンシ 2 風来_ハセオ
129 小春日や魚信(あたり)待つ間のワンカップ 岡田 絮 2 信信_英華
130 枯木山つみきの汽車の出で来たる 与志魚 1 名負人
131 なじみある星座戴く天の冬 湘閑子 1 えいりょ
132 寄り添つて並ぶ姉妹のブーツかな えいこ 1 和子
133 瀬戸内の海真つ平初詣 美津子 0
134 売初の間口まばゆし招き猫 よも 0
135 新酒酌みスローライフの舌鼓 花埜 0
136 初雪やしなりし竹の戻る音 仙郷 6 せつこ_三男_トンシ_無有_望天_海風
137 餅花を揺らし老舗の客となる マリ子 7 ひろし_八郎_リツコ_トンシ_喜太郎_いくよ_つかさ
138 すべらかな肌いつくしむ柚子湯かな 燈穂 1 凡士
139 太箸の増えし一膳にも名前 いつせ 0
140 淑気満つ写経机の墨を磨る えいりょ 1 うつろひ
141 遠ざかる異国の言葉笹子鳴く けん桜 0
142 とりたててする事もなく年暮るる えいこ 2 惠啓_和子
143 月並に足とられけり初句会 瞳人 0
144 前掛けの赤石仏に雪霏霏と マリ子 1 ウサウサ
145 霜柱踏めば崩るる骨の音 トンシ 2 燈穂_野夫
146 仔兎をいだく子の列冬はじめ 秀昭 0
147 異教徒の被るヒジャブや今朝の春 光雲 0
148 埋火やその名を灰に書いて消す 燈穂 4 名負人_敬和_三拍_しんい
149 階百段登りきったる初景色 苦茶 5 秀昭_えいこ_うつろひ_柚子_英華
150 初茜天のキャンバス染め初むる うらら 0
151 百割る三余りの一や年の暮 風子 0
152 大方はさらの三年日記果つ あらた 0
153 息白く商ふ人の啖呵買ふ つかさ 5 哲雄_よも_苦茶_ヨシ_かいこ
154 赤ん坊の握りしめゐる小春かな うつろひ 3 うらら_いつせ_帆里
155 子供らの瞳輝く聖樹の灯 花雨 0
156 尻餅をついて目に入る冬紅葉 八郎 2 ウサウサ_いきか
157 冬の灯や椅子の影のひとつきり 花埜 0
158 蓮根掘る海抜ゼロの干拓地 鋭次 4 三男_ウサウサ_風子_ひろ志
159 数へ日の光通せし障子かな 花雨 1 よも
160 三つ買ふてひとりで入る柚子湯かな 山水 2 瞳人_はるじ
161 初雪や舞ひて微かに二十秒 湘閑子 0
162 終戦を祈る聖夜のハンドベル 矢野敬和 0
163 人を待つ鉄瓶によき炭加減 デラシネ 4 よも_燈穂_美登里_しんい
164 一人また二人寄り来る落ち葉焚 ウサウサ 4 ひろし_健作_ひろ志_浩英
165 つい弱音こぼす山茶花明るくて 柚子 1 せつこ
166 冴ゆる夜に赤い一つ目めくマーズ ハセオ 0
167 寒晴のうらおもてなき大気吸う ほのる 3 三拍_なつ子_徹
168 野十郎の蝋燭灯し冬籠 リツコ 0
169 羹を祝ふ二人暮しも五十年 しんい 0
170 自主練のボール蹴り上げ冬の虹 リツコ 2 洋一_ハセオ
171 短日を他人の家に探しもの ほのる 0
172 日本だけ自販機あふれ冬うらら 森本哲雄 0
173 毎日の今を生きたし初雀 杉山駄芭 3 気儘_瞳人_はるじ
174 ゆくりの歩幅の先の冬すみれ いくよ 0
175 初富士の頬に口付けにしき雲 三拍 0
176 ひらがなのごとく角とれ雑煮餅 ヨシ 2 マリ子_浩英