感想25
104 夏立つやカウントダウンの我が人生 鈴木清 0
上五「○○して」という形がいい。
梅漬けてカウントダウンの我が人生
——-
107 棕櫚の花鬼の声して息ひそむ 博吉 1
語順?
棕櫚の花息をひそめて鬼の声
——-
109 五月雨や箱に目開かぬ三毛と黒 バード 0
「目の開かぬ三毛と黒とが箱の中」これで充分、季語がないようですが、「猫の子」という季題が読み込まれている。
——-
111 幼子のあんよが上手く 楠若葉 三太 0
俳句は表現力も大事。
あんよが上手あんよが上手楠若葉
——-
114 薫風や熊野古道の石仏 健作 1
季語が大人しい。
蛇走る熊野古道の石仏
——-
115 寝てる子の手首で遊ぶゴム風船 松の 3
上五「眠る子の」がいい。
——-
117 紫陽花や雨の重さを一身に 春生 3
「紫陽花」と「雨」のとりあわせ、余りにも安易。
——-
123 夕焼や海へ嘶く岬馬 しんい 4
整った俳句。
——-
126 歯切れよき棟梁の指示風薫る 荒一葉 6
「指示」、これが説明。
歯切れよき棟梁の声風薫る
——-
130 篝火に浮かぶ鵜匠の狭き背 梗舟 3
「狭き」で句が矮小化。
篝火に浮かぶ鵜匠の背中かな
——-
132 隧道を抜けて眩しき若葉風 杉山駄芭 2
下五「若葉かな」で充分。
——-
134 寝たきりの晩年なれど更衣 山水 5
寝たきりの人にも生きる希望。
——-
136 カーテンの裾より今朝の夏匂ふ 彩香 3
「夏匂ふ」よりも「夏香る」。
カーテンの裾をめくりて夏香る
——-
137 風に揺れ光に揺れる若葉かな 八郎 1
「光に揺れる」に味わい。
——-
145 草笛を吹かば童に返りゆく 光雲 2
この前観た古い映画「張込み」で犯人役の田村高広が草笛を上手に吹いていました。もちろん吹き替えでしょうが。その犯人も、童の頃を思い出していたのかもしれない。
