感想24
103 立つたまま馬は眠れり春の闇 和美 5
馬は立ったまま浅い眠りにつくこともあるらしい。季語がいい。
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106 春風や小川の堰の水の音 八郎 1
このままでは単なる説明。
春風に響くや田川の堰の音(あえて字余りに)
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110 箒目の上に落ちたる椿かな 百合 2
簡潔な一句。
感想25
112 一湾を立夏の風が跨ぎくる 気儘 1
「跨ぎくる」はやや強引。かといって「渡り来る」では平凡。
一湾を立夏の風が鳴り渡る
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114 つる薔薇の香の濃く流る朝の卓 英華 0
もう少し突っ込んで、
薔薇の香で一日始まる朝の卓
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116 葱坊主しらばっくれてお前らは いつせ 1
ちょっと面白い。
葱坊主しらばつくれてゐたりけり
「葱坊主」がしらっばっくれているようにも、他の誰かがしらっばっくれているようにも読めます。前者なら一物仕立ての俳句、後者なら取り合わせの俳句、ということになります。
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117 麻酔覚め寄り添ふ天使白つつじ 海坂 絮 2
少女漫画のような一句、甘すぎます。
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121 掘り上げて今日は筍ご飯かな えいこ 2
松本たかしの句に似ています。「鴨を得て鴨雑炊の今宵かな」
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123 鳩のあとついて歩く子若葉風 松の 5
「若葉」に「風」をつけて「若葉風」、これが意外と煩わしい季語。
鳩のあとついて歩く子風薫る
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127 土筆摘むバス待ちの約一時間 二石 1
このままでは報告の俳句、ささやかな感動がないと句が生きてこない。
そこここやバスを待ちつつ土筆摘む
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129 花筏がばりと河馬の口の中 凡士 8
事実であったとしても嘘っぽい。反対に、嘘でも本当らしい、こちらの方が俳句では大切、
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130 艶話が浮かんで消えて石鹸玉 新月 2
「浮んで消えて」これが対句のリズム。
艶話浮かんで消えて冷し酒
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133 今年より耕し休む手のおきば 英華 3
「手のおきば」で訳の分からない俳句に、
耕しをやめて温泉めぐりかな
